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日本でも翻訳・発行されている『パーマカルチャー』の著者ビル・モリソン。70年代中盤に、当時タスマニア大学に務めていたビルとの共同作業のなかで、パーマカルチャーの概念を構築していった学生がいました。その教え子の名はデビッド・ホルムグレン。持続可能な社会のための生活デザインというパーマカルチャーの基本理念は、ビルとデビッドのふたりで作ったものと言っても過言ではありません。デビッド・ホルムグレンが、PCCJ(パーマカルチャー・センター・ジャパン)の招きで来日。6月上旬に講演会が行われました。
ビルとデビッドの共著である『PARMACULTURE?』が出版されたのは78年のこと。その後デビッドは、理論としてのパーマカルチャーを深く実践するために、南東オーストラリアで暮らしていたといいます。
「自分の家で自分の食べるものを作る。これがパーマカルチャーの最初のコンセプトです。農地から消費される場所の距離は、近ければ近いほどいい。ビルが『パーマカルチャー』を世界へと広げていくのを外部から見ながら、オーストラリアでずっと質素に暮らす努力をしてきました」とデビッド。
講演会に集まったのは、すでに農業に携わっている方から、パーマカルチャー的なライフスタイルに未来の理想像を見ている大学生まで。集まった人の多彩さが、地球に優しく生きるための方法のひとつとしてのパーマカルチャーの確かさを証明しているのかもしれません。「自然の中から自分たちの場所をいかに取り戻すか。パーマカルチャーで使われる原理は、どこの国でもどこの場所でも利用できることなんです。日本が古くから行ってきた自然との付き合い方は、とても重要な例になります。自宅で庭を造ることによって、自然と関係を保つことができる。自然の中に人間がいるということが発見できます。地球全体のことを考えると、途方もなく大きなことだけど、出発点はあくまで自分自身。パーマカルチャーとは、これがベストな手段だと言い切るのではなく、進化や発展によって変わっていくもの。そして持続可能な社会をデザインし、消費さえも創造していくことなのです」
デビッド・ホルムグレンは、南東オーストラリアで長きにわたって行ってきたパーマカルチャーの暮らしを、ここ数年で本としてまとめています。02年に発行された近著のタイトルは『PRINCIPLES & PASHWAYS BEYOND SUSTAINABILITY』。訳すと「循環型社会を越えて」。循環型社会からもう一歩進んだ、新循環型社会の構築へ。今の時代に必要なサステナブルな文化は、時代とコミットしながら進化を続けているのです。 |
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