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| 単なる野外コンサートではなく、音楽や旅、アウトドアといった、さまざまな要素を楽しむ祭りとして定着してきた、日本のキャンプインフェスティバル。なかでもその草分けとして、圧倒的な支持のもと、シーンをリードしてきたのがフジロック・フェスティバルだと思う。 3日間の開催期間中、のべ10万人の参加者が訪れ、キャンプサイトには約1万5千人が生活する。いくつものステージを行き来し、注目のアーティストから新人まで、自分のスタイルで思い思いに音楽を楽しむことができるロックフェス。その規模の大きさもさることながら、この祭りを継続するために行なわれる環境保全への取り組みにもまた驚かされるものがある。 |
10万人もの人が集まって音楽を楽しむ。当然そこには、大量のゴミが発生する。ペットボトルをはじめ、ビールの紙コップや紙皿、割箸、タバコの吸殻……。想像するととてつもないが、それにも関わらず、FRFの会場では、ほとんどゴミを見かけることがない。ゴミのリサイクル推進キャンペーン「ごみゼロナビゲーション」を行なう国際青年環境団体「A SEED JAPAN」によるゴミ分別の呼び掛けと、それに賛同するすべて人たちによる見事な連携プレイによって「世界一クリーンなフェスティバル」を実現しているからだ。収集されたペットボトルや紙コップは、翌年のキャンペーンバッグ(ごみ袋)や、会場内のトイレットペーパーへとリサイクル。イベント内での資源循環も行なわれている。 |
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| さらに今年の楽しみは「AVALON Field」でのソフトエネルギーへの挑戦という試み。人権、平和、環境など、NGOの活動を紹介するNGOビレッジなどが点在する「AVALON Field」。ステージでは、毎年、ソーラー発電を利用したライブが行われてきた。それだけではなく今年は「AVALON Field」全体の電力をバイオディーゼル燃料(主に植物性の油、または、調理用の廃油からもリサイクル精製できる注目の新燃料)、太陽光、小規模水力などのソフトエネルギーでまかなおうとしているのだ。バイオディーゼルでは、ステージ、テント、夜間照明等の消費電力約120KVAがまかなわれる。野外イベントでは必須となる発電機の燃料を、軽油からバイオディーゼル燃料に替えることにより、地球温暖化の原因となるCO2排出の削減にもつながる。 | 加えて、国際環境団体である「フューチャー・フォレスト」にも2002年から参加。10万人が会場に集まるための交通機関や会場で使う電源のCO2排出量などを割り出し、そのすべてを吸収する樹木の苗木約500本を世界各地で毎年植林している。FRFは、国内初のカーボン・ニュートラルイベントでもある。 「ロック」と「環境」という言葉は、縁遠そうにも聞こえるけれど、以外とつながっている。都会から来て、地域に騒音とゴミを残していくだけでは祭りは続けられない。大自然の中で音楽を楽しむために守らなければならないことは、自然を傷つけないこと、地域に迷惑をかけないこと、ゴミを持ち帰ること。これらをクリアするために、当然必要なこととして、FRFは9年間、環境へのさまざまな取り組みを行なっているのだ。 |
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