PEACEを込めた一着
SLOW Turtle

 1990年、セイクレッド・ラン・ヨーロッパがあった。セイクレッド・ランというのは、インディアンたちが大地と生命のために、自らの一歩を祈りとして走ること。それをオーガナイズしていた大阪の事務局。当時スポーツウェアのデザイナーをしていたSLOW Turtle創立者のハルさんは、ここによく出入りしていた。そんなハルさんに、セイクレッド・ラン・オーガナイザーであった一人のインディアンが言った。「Tシャツを含め、各部族のシンボルのデザインされたランニングウェアを作って欲しい。それを着てイギリスからモスクワまで走るよ」その申し出を引受け、自分なりにインディアンのことを調べ、それぞれのウェアとTシャツに想いを込めたハルさん。それまでいかに売れるかばかりを考えて企画していた作業とは全く違う経験に、初めて自分の仕事に誇りが持てた。
 2年後、その会社を辞め、数年間インディアン居留地を巡った。帰国後、彼らの地に起きている問題をサポートする傍ら、そのサポートとなるTシャツを作り、売上げのお金をドネーションした。
「1990年当時の想いが蘇りました。自分も年中着るTシャツに、PEACEやEARTHのメッセージを込めて、その想いを発信し、また売上げの一部をそんな問題に使う。これはいいなと思ったんです。生業にするつもりはなかったけれど、そんな問題に向き合いながら生きていくお金も作れると」とハルさん。

 1998年、Little EAGLE のプリントTシャツとして誕生して約7年。そして2005年、SLOW Turtleという名前でwebやイベントでのTシャツ販売を始めてからも、売上げから少しずついろんなことにサポートしながら自分なりに感じるその時々を、Tシャツに込めて発信し続けている。そのなかでヘンプTシャツも手がけ、Tシャツという存在を通してヘンプの持つ可能性がもっと世間に拡がればと思っているんだそう。
「アースデイやフジロックなどのイベントで、昔作ったTシャツを色がはげたり穴があいたりしていても大事に着てくれている人を見かけたりするとすごく嬉しいですね」
  老若男女、季節を問わず身につけことのできるTシャツというアイテムを選び、作り続けるSLOW Turtle。一着一着に心のこもったTシャツのファンは多い。全国各地のイベントで、インディアン・ティピと流木で作ったお店を見かけたらぜひ立ち寄ってみて。きっとPEACEな気持ちをもらえるはず。

SLOW Turtle

http://www.slowturtle.net


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