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No.004/Son Volt

07年3月30日@渋谷 Duo Music Exchange
オルタナティブ・ロックへのシフトチェンジ。

Text & Photo : Kauzyoshi Janta Ueda & ヤマジユカ

 2006年3月30、31日の両日、サン・ヴォルトの来日公演が、渋谷デュオ・ミュージック・エクスチェンジにて行われた。"Melody Of Riot Japan Tour"と銘打たれているように、2005年12月にリリースされた、7年ぶりの最新アルバム『Okemah and the Melody of Riot 』をひっさげての初来日である。
 その初日である30日のショウ。バンドもファンもやや緊張しているのか、フロアにはぎこちなさと期待を含んだ空気が混ざり合い漂っている。
 1曲目の「Who」から始まり、「Afterglow 61」など、アルバム『Melody Of Riot』のナンバーを中心にしたセットリストを展開していく。MCはほとんどなく、短めのナンバーを休むことなく演奏していた。
 もとはUncle Tupeloという、オルタナティブ・カントリーのバンドだったサン・ヴォルト。94年に解散し、メンバーたちはWilcoとサン・ヴォルト、ふたつのバンドをそれぞれ立ち上げて活動していた。そのせいか、オルタナ・カントリーの雄…といった前評判でサン・ヴォルトは紹介されていた。しかし、実際のサウンドを聴いた印象はアメリカン・オルタナティブ・ロックだった。ざっくりとしたギターがその感を強くしていて、現在はロック路線へシフトしているのだろうかと思わせる。
 だが目を閉じれば、アメリカのインターステートではなく、バックロードをドライブするようなドライな感じに包まれた。「Medicine Hat」、「Barstow」など、時折差し込まれるカントリー・テイストのナンバーは、アコースティックギターも入ってかなり好みな音。そしてラフな印象を与えつつも、全体的に繊細な音を出しているのが印象的だった。
 何よりも、ヴォーカルを務めるジェイ・ファラーの歌がいい。カントリーむきの声とでも言うのか、聞く者にまっすぐメッセージを届けてくれる、他の音に埋没しない彼の声に聞き惚れる。
 ブラッド・ライスのスライドギターが後半で炸裂。3曲のアンコールは始めの1曲をジェイがアコギとハープのソロで。2曲目イーグルスばりの「Winffall」の途中から、他のメンバーが加わりラストまで。初日のショウは盛況のうちに幕を閉じた。

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