

Lj HOME > Live Report > No.007/アースデイ東京
Text : yuka morigaki/Photo : 鈴木 完




アースデイ初参加。おまけにアースデイって何?状態で臨んだ2日間。体験して感じればいいやと、代々木公園へ向かった。会場は想像以上の賑わい。地球を想う日、というよりもお祭りのような雰囲気。
1日目。『88』と『Lj』配付のために参加した自分たちのブースでのんびり。肌寒かったけれど太陽に恵まれ、たくさんの人。目の前を行き交うその手には、野外イベントには欠かせないお酒やジュースが握られているのだけれど、丈夫そうなプラスチックのカップが目立つ。過去のアースデイに参加している『88』スタッフに聞くと、それはリユースカップといい、飲み物を買う時に100円を上乗せしてそのカップで飲み物を買い、ゆすいで返せば100円は戻ってくるのだと教えてくれた。さらには食べ物にも同じようなシステムがあり、それはアースデイのルールなのだそう。お祭り気分だけじゃない、アースデイの本気度の高さをさっそく見せつけられた気がした。なぜならこういうイベントで必ずと言っていいほど目につくのが食べ物や飲み物のゴミ捨て場。使い捨ての食器が山のように重なり、リサイクルされることもない。みんなで器を共有することでゴミを減らすとは、さすが“地球を想う日”!
2日目。午前中、人が多くなる前に会場全体を散策。アウトドア・ヴィレッジを通り抜け、アースデイコンサートの行われる野外ステージを横目にアジアンマーケット&ピーススマイルステージへ。カラフルな雑貨やヘンプ小物に目が奪われつつも、奥から鳴り響くディジュリドゥの音に誘われる。ちょうど哲Jのパフォーマンスが始まったところだった。周りを緑に覆われた小さなステージと客席。響くディジュリドゥの音色。目を閉じてしばしトリップ。身体全体、細部にまでその振動が響き、空気までもが震えているみたいだ。ふと目を開け見渡すと、斜め前のお兄さんもそのまた前のおじさんも。たくさんの人が目を閉じて聴いてる。不思議なことにディジュリドゥは目を閉じると、さらに身体の奥に音が染み込むような気がする。アボリジニが創り出したプリミティヴな楽器を味わうには、自分自身も母親のお腹にいた頃のように光も差さず、ただ外から感じる音と振動に揺さぶられていた頃のようなプリミティヴな状態が一番気持ちいいんだろう。
ブースと他のゾーンを行き来するうちに、野外ステージでらぞくのライブが始まる瞬間に遭遇した。一気に前へ押し寄せる観客。観たい衝動にかられたけれど、もっといろんなアースデイを見て感じておきたかった。引き返し、クラフトガーデン@オーガニックライフへ。鮮やかなタイダイ、新鮮な野菜にオーガニックパン。誰かと話したりお酒を飲んだり、音を奏でたり。それぞれが思い思いに楽しんでいる。環境や地球のことってテレビや本だと堅苦しくて重たーい気持ちになるのに、参加者みんなで地球を想い過ごすこの空間は不思議とただ楽しく、そして気持ちよかった。
帰り道、渋谷へ向かう途中ひらめいた。アースデイ会場でリユースカップを使うのは特別なルールだったけれど、結局はそのルールを守るかどうかは個人の選択だった。けれどその選択でリユースカップを選ぶ人たちが圧倒的に多かったのは、ゴミをなるべく増やさずかつ自分で持ち帰って捨てることを選ぶ方が、断然気持ちいいってみんなきっとどこか本能で気づいているからなんだろう。そんな気持ちいいことに気づいた人たちの過ごす空間にいたのだから、自分も楽しくて気持ちよくなれたのにも納得がいく。
世界中、日本中で広がるアースデイ。特別な場所や日だけじゃなく、どんな場所でも毎日でも、地球を想い動くことは自由だということにもっと多くの人が気づきますように。そしてこんな気持ちのいい空間が常になりますように。そんな希望を抱いて、この優しい広がりは続いていくのだろう。