

Lj HOME > Live Report > No.009/渚Music Festival
Text & Photo: Kazuyoshi Janta Ueda




2003年から始まり、春秋合わせて5回目という渚音楽祭。雨降るお台場を舞台にヒップホップ、レゲエ、ジャムロック、ハウス、トランス、オールジャンルと、カテゴリー別に分けられた7つのステージが同時進行するという野外イベントだ。来場者の年齢層は、低くはないが若い。昼過ぎには雨が上がるという予報らしいが、海に近いここは晴れと雨がせめぎあう最前線のようで降ったりやんだりを繰り返している。
9:00のドアオープンから1時間。メインの太陽ステージにダチャンボが登場。行ってみるとまだ雨の中でリハーサル中。カッパを着込んだ熱心なファンが、リハでアイドリング完了。そして本番。夜、それも夜中に見慣れているせいか、このバンドがトップバッター、しかも午前中に演奏しているのは、奇妙な感じがしなくもない。
爆音ギターとピカデリア〜!の叫びがフジテレビの社屋に向かってぶちかまされる。
雨の朝にもかかわらず、結構な人数が集まった会場は、夜中とは違ったハイな盛り上がりを見せていた。
あらゆるジャンルの音楽好きが集まっているのが、このイベントのおもしろいところだ。7つのステージでは、ミュージクラバーたちが、それぞれの音楽にはまってびしょ濡れのまま一心不乱に踊る。音楽が変われば客層もファッションも変わるし、ノリも様々なので人間観察をしていると面白い。
ステージを行き来して、渋さ知らズオーケストラへ。何しろメンバーが多いので、各音が出るかどうかだけ順にチェック。完了した途端に、全員で合わせることなく一気にスタート。太陽が顔を出し、オーディエンスの期待感が熱を帯びる。演奏開始と同時にモッシュの嵐が始まり、もみくちゃになる。天気が一番良かった15:00過ぎ。
ステージのてっぺんに登った白塗りの人たちが、青空に良く映える。踊りまくりの観客はとっても楽しそう。
会場は、狭くはないが広大というわけでもないので、どこにいても音から逃れられない。どれも好きならいいが、そうじゃないから圧迫感さえ感じることも。再入場できれば、お台場観光をして、火照った自分をクールダウン…それからまた会場に戻るなんてことも夢見たが、再入場禁止でそれもかなわず。外では入場待ちの列が続き、数時間並んだ人もいたらしい。会場の各所に設けられたベンダースペースでは、各国のエスニック料理や服などの店が並び繁盛している様子だった。
暗くなりはじめて、またもや雨が。ジャム系のバンドが出演していた、風ステージのトリを務めたのは、らぞく。ベースのぶんが交通事故に遭ったそうで、右肩は登板を終えたピッチャーのようにぐるぐる巻き。椅子に座っての演奏。観客も始まる前から、かなりの人数が詰めかけている。雨がひどくなってきたが、音が鳴り出すとそんなことは関係ないフィーバーぶり。
アーティストやDJのプレイが終わったステージから音が消え始め、今度は昼間と逆に駅へ向かう人たちの列が伸びていた。秋の渚が好天に恵まれることを。