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No.015/SPECIAL OTHERS 「QUATIMA Ver.4」

07年7月15日@代官山UNIT
広がる、スペシャル・アザ−スの温かな輪

Text : 森垣有加

 まだ夏は始まったばかりなのに、脳みそがとろけ出してしまいそうなくらい暑い。そんな最中、05年の年末以来のワンマン。そして、メジャーレーベルからミニアルバム『IDOL』をリリース後、初の、スペシャル・アザ−スの自主イベント“QUTIMA”Ver.4が開催された。
 彼らの音を待ちわびるオーディエンスで、フロアはライブ開始30分前には身動きがとれないほど。19時ちょうど、「Mellotron」で幕は開けた。オーディエンス、そして自分たちの気持ちを少しずつ確かめるかのように。そして、それらをじんわりと温めていくかのように刻まれる、4人それぞれの音。曲の後半へむかうにつれ、徐々にボルテージが上がっていく。「Ngoro Ngoro」「Cacao」と続き、マンボの代名詞ともいえるナンバーを、スペシャル・アザ−ス風味に味付けした「Mambo No.5」へ。イントロで柳下(G)の軽快なフレーズがかき鳴らされると、フロアは一気に湧く。この柳下の音には、オーディエンスの血中温度をぐっと上げる力があると思う。熱は冷めやらぬまま、「IDOL」でファースト・セットが終了。
 セカンド・セットは「QUINT」でスタート。メンバーの様子をじっくりと眺めながら奏でる、又吉(B)のウッドベースがぐんぐんと、全身に響く。「Aului」では芹澤(Vo、Key)と一緒に、フロアみんなで揺れ、歌う。そんな様子を見渡すメンバーの表情は、とっても柔らかい。オーディエンスの歌声とアザ−スの音が溶け合い、新たな音が生まれる瞬間との遭遇に、心の真ん中がポッと温かくなった。「Saudade」「random」と続き、“最後の曲”という前置きつきで「UNCLE JOHN」へ。メンバー同士で互いの目を覗き込みながら。そして、会場中をじっくりと見渡しながら。過ぎ去る時間を惜しむかのように、ひとつひとつの音が丁寧に紡がれる。
 あっという間の2セットに、すぐさまアンコールが沸き起こる。最初は、お馴染み「BEN」を。そして、それだけじゃ物足りないと再び湧き起こったアンコールでは、新曲「Aims」を東京初披露。びしびしと刻まれる宮原(Dr)のリズムが気持ちいい。
 アザースに魅せられて集う、オーディエンスの輪はどんどん広がっている。今回のUNITだって、広々としたフロアがぎゅうぎゅう詰め状態だった。なんでそんなに魅せられてしまうかって、きっとこの温かさのせいだ。メンバーの奏でる音、集まるオーディエンス、そしてそれらの出会う空間すべてが、優しい温かさに包まれている感覚にさせる。この夏、UDO MUCIC FESTIVALに始まり、FESTA de RAMA、True People's CELEBRATION、SUNSET LIVEと、駆け巡る予定のスペシャル・アザース。新たに、一体どれだけの人が魅せられるんだろう?でもどんなに魅せられる人が増えたって、この温かさに変わりはないんだろうな。

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