

Lj HOME > Live Report > No.016/SWEET LOVE SHOWER 2006
Text & Photo : SOHMEI ENDOH


スペースシャワーTV、年間最大野外イベントに相当するのが、この「SWEET LOVE SHOWER」で、先ず、同局の音楽シーンでの立ち位置の認識から、軽く確認しておこう。
異論も有るだろうが、大雑把に括ると、LJ読者にはほぼ無関係な「純Jポップ」と言う事になるのだろう。ただ、地上波でのチャート中心の「Jポップ」も大いに含みつつ、インディペンデント精神溢れる、ピュアなアーチストも汲み取ろうとする真摯な姿勢は、今回の出演ラインナップにも反映されている。
そんな、状況を踏まえた上で、敢えて今回のレポートは、4年ぶり復活のスーパー・バター・ドック(以下SBD)と、ブンブン・サテライト(以下BBS)の2組に絞らせて頂く事をご容赦いただきたい。
場も暖まった4組目に、なんと4年ぶりとなるSBDが登場!「バタ犬」ファンには待ちに待った瞬間が遂に訪れた。今やハナレグミとしてルーツミュージックに根ざし、多くのファンを持つ永積タカシのハイトーンヴォイスが大ヒット曲「サヨナラCOLOR」を奏でると、オーディエンスは皆、恍惚の表情に。パーマネントバンドを数年コンスタントに率いる永積はギタリストとしても飛躍的に表現力を増している。
永積同様、人力ヒップホップのマボロシ、ジャム嗜好のレイドバックスと、活発な音楽活動を押し進めるギタリスト竹内朋康も、この4年間が良い意味でのブランクとなり、彼特有の図太いグルーブ感は一掃の輝きを増した。今後も、可能な限り活動を継続して欲しいと、切に思うのは、熱烈な「バタ犬」ファンだけではなかろう。
既に秋風漂う野音にBBSが登場したのは、計ったかの様な、夕闇から暗闇にすり替わる微睡みの時。初っぱなの1音の発する強靭なテンションが、一瞬にして微睡みを引き裂く。
サポートドラマー有りのトリオセットでの、重厚なブレークビーツは、人力とエレクトロニカの双頭の龍となり、頭上の天空で激しく身もだえ狂う。
肉声の聞き覚えのあるヴァイブに、ふと、我に還る。
「グランジ」だ!川島道行の金縛りヴォイスに蒼い情熱が飛び火する。カート・コパーンの亡霊!?
パンク精神から派生したグランジの純度の高いエーテル臭がそこかしこに充満し気管を廻り肉体に吸い込まれてゆく。ここで面は映ゆくも、記憶は途絶えた………。
日時:2006.9.24 会場:日比谷野外音楽堂「SWEET LOVE SHOWER 2006」 出演:SUPER BUTTER DOG, BOOM BOOM SATELLITES,元ちとせ、The Birthday他
★SPACE SHOWER TVにて11月オンエアー決定!