

Lj HOME > Live Report > No.017/YAAB Warlocks
Text & Photo : Kazuyoshi Janta Ueda



京都足立区梅島にあるライブハウス、ユーコトピアが今年で開店15周年を迎えた。ここは、Dead Heads Landと掲げるだけあり、Grateful Deadを核にする音楽と縁の深いミュージシャンたちが多く出演。もちろん、ユーコトピアはジャンルに縛られない、ありとあらゆるアクトが行われることでも知られていると同時に、日本のジャムバンドシーンの一角を担うベニューなのである。その15周年を祝う2006年10月6日〜10日の5日間、“Yukotopia 15th.Anniversary Party”が開催された。 2日目に出演したのは、Yukotopia Anniversary Acoustic Band with Sandy RothmanとWarlocks。Sandy Rothmanは、元Jerry Garcia Acoustic Bandのメンバーで、15年前のオープニングパーティーでも演奏した。YAABは、この後に演奏するWarlocksのギターであるKen、Heres For TheresのギターのTak、そしてベースはJunというメンバー。
”Swing Low, Sweet Chariot”から始まったショウは、終始なごやかに進行。1曲目のからえらく調子がいい… “Deep Elem Blues”、“I'm Troubled”…Jerry Garcia Acoustic BandのライブCDに収められているナンバーが、次々に披露されてさながらの雰囲気。日本語と英語が混ざり合ったトークを挟みながら。今日が初演というバンドにあった硬さも、エンジンが暖まるにつれ霧散した。
「ユーコトピア15周年おめでとう!」
の声が飛び、この店が客と演奏者にとても愛されていることがわかる。Sandyをはじめ、バンドもとても楽しそう。彼は主に、マンドリンを弾きながらヴォーカルを担当し、曲によってギターやドブロ、バンジョーに持ち替えて演奏。何でも出来てすごい。ペダルスチールもあったらよかったのにと、夢想したりして。
4人の演奏は何かが、誰かがずば抜けてすごいという感じではなく、アンサンブルが心地よくベニューを包んでいた。 “Friend of The Devil”で生まれた一体感はひとつのピークで、じんわりと温かい音楽が心に沁みてレイドバックしていたのだった。
そしてラストは、“Ripple”。サンディがマンドリンを、“Ripple in still water…”のところで、キラキラとしたフレーズを舞い落ちる葉のようにつまびいたのに感動。来てよかったなと、心から思ったエンディングだった。
第2部はWarlocks。日本のグレイトフル・デッド・トリビュートバンドとして、人気があり忍野デッドや天空まつりにも出演。ここ。ユーコトピアもホームのひとつだ。
ギターのカッティングですぐにわかるあの曲、“Sugar Magnoria”からノリノリでスタートし、 “Shakedown Streetからジャムを経て“Playinユ In The Band”へと進む。いつもはツインドラムなのだが、今夜はドラムがひとりだった。
壮大な展開になっていたのは“Morning Dew”…後半のジャムはぐわんぐわん。個人的に最高だったのは、 “Mama Tried”> “Cumberland Blues”のメドレー。速いテンポでのギターソロ炸裂ジャムに踊り狂う。 Warlocksの “Cumberland”が非常にやばいのは知っていたが、今夜のそれはサーキットのグランドスタンド前をアクセル全開で走り抜けるようなドライブ感がたまらない。
“Music Never Stopped”など、ラストの“Going Down The Road Feeling Bad”まで、ご機嫌なデッドナンバーがヘッズを踊らせていたのだった。