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No.021/Majestic Circus "Home Made Jam"

07年1月21日@渋谷Plug
手作りの音と空間を楽しめたライブイベント

Text & Photo: Kazuyoshi Janta Ueda

 もうそろそろ始まろうかという時間に着いた、渋谷のプラグは人でいっぱいだった。マジェスティックサーカス(MJC)が主催するライブイベント、Home Made Jamのオープナーは Lizmadelica。
 掛け持ちも含めディジュリドゥー、ジャンベ、ベース、サックス、ドラム、フルートという編成。じわじわっとジャムりながら始まったインスト。曲に合わせた水晶玉(?)を、くるくると回してジャグリングもあり、なかなかに楽しませてくれる。クラブ的要素の詰まったファンクのアフリカ風味とでも言うのだろうか。フルートや横笛の音色が蛇のように忍び寄り、ディジュの響きがスペーシーにフロアを包む。途中、サックスが見にドラムセットに座ってツインドラムとなり、打楽器の4人がオーディエンスをヒートアップさせていく。そのドライブ感がたまらないサウンドだった。
 ブレイクを挟み、MJCのステージは緩やかな助走のようなジャムから、VJ Curlの映像がバックグラウンドでゆらめく中で始まった。天井には透明な風船がいくつもデコレーションされ、ミラーボールの放つビームに貫かれている。フロアを埋めたファンの期待が充満し、バンドがご機嫌なサウンドを返してくる。
 途中、ギターのMabeeがディッキー・ベッツっぽいフレーズを弾いたかと思えば、ゴローが鍵盤で、オールマンブラザーズバンドの"One Way Out"のリフを導き出した。序盤のTease応酬にクラシックロック好きが惹きつけられると、始まったのはグレイトフルデッドのカバーで知られた、ショニー・キャッシュの"Big River"に移行して盛り上がった第一部が、MJCヒットパレード的ラインナップでタイトに終了。Home Made Jamと銘打たれ、手作りジャムとジャム・ミュージックのダブルミーニングは、彼らのオーディエンスをもてなそうという気持ちが表れていた。造花をベニュー全体にあしらって、階段の一段一段には蝋燭をひとつずつ置いて雰囲気を盛り上げる。デコレーションの風船は、開演前にファンも一緒になって膨らましたなど、随所に手作り感を感じてあたたかい気持ちになるのだった。
 ファーストの興奮は、そのままセカンドセットへの大きな期待となり、海を感じさせる青い照明の中で第2部がスタートした。フィードバックやヴォーカルジャムなど、一転してスペーシーなサイケなインプロヴィゼーションに、観客が呑み込まれていく。フロア後方に陣取ったOverheadsのダブルOHPが、ドライとリキッドの混ざり合うライトショウを展開し、うねうねと動く光と影が音と融合して脳内の遠いところまで連れて行こうとする。 宇宙船と化した音が"Planet Smile"たどり着き、MJCらしい開放感と幸福感に満ち溢れたこの曲で、満ち足りた顔をした女の子たちがフロントラインで揺れていた。 ラストはジャム好きにはたまらない怒濤の展開。ベースはブリブリバチバチと恐ろしくファンキーだったし、ドラムとパーカッションの打ち合いはど迫力。倒れそうなほどにのけぞる、キーボードの激しいソロに目と耳を奪われれば、レーザー光線のようなギターソロにぶち抜かれるのだった。 アンコールダブルで、ジェリーとトレイが出たり入ったりのギターソロに再び燃えたオーディエンス…終演後にあふれていた笑顔がすべてだった。

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