

Lj HOME > Live Report > No.023/pokamania Delux featuring ZILLA
Text : Takashi Kikuchi/Photos : Rie Kasahara




ポカマニア、あるいはポカ祭りとして、千葉県北西部に位置する柏で継続的にイベントが開催されている。ストリング・チーズ・インシデントのドラマーのマイケル・トラヴィス、ハンマー・ダルシマーを駆使するジェイミー・ジャノーヴァ、ギターやベース、そして数々のキーボードを自在に操るアーロン・ホルストンの3人からなるZILLAをヘッドライナーに、急遽実現したのが2月11日に行われたポカマニア・デラックスだった。
この日オープニング・アクトを務めたのは、恵比寿リキッドルームでの初の単独公演を成功させたばかりのDachambo。続くのが、オーストラリアからやってきた片手のディジュリドゥ・プレイヤー、チャーリー・マクマーン。そしてトリを務めたのがZILLA。東京からわずかとはいえ離れているにも関わらず、これだけ贅沢なラインナップを実現できたのは、継続的なイベントとしてのスタンスが、出演するバンドはもちろんファンからも認められているからに他ならない。
3つのバンドのなかで、特に印象に残っているのがZILLAだ。ピアノの原型と言われているハンマー・ダルシマーの繊細な弦の音をコアに、トランスにも通じるエレクトロニカを聞かせてくれる。運良く、レイルとステージ横からプレイをじっくり見ることができた。そして感じられたのは、ZILLAはジェイミーのバンドであり、ハンマー・ダルシマーという楽器を現代の音とハイブリッドさせる実験を試みている場がZILLAなんだ、ということ。だからこそ、その場のヴァイブレーションを感じ取って、個々のインスピレーションを紡いでいくインプロヴィゼーションが、ZILLAのスタイルとなったのだろう。
三連休の最終日というイベント開催日のハンデがあったにも関わらず、地元はもちろん、遠くからも多くのファンがかけつけた。ZILLAのセカンドセットが終わったのは、電車がとうに終わっていた夜半だった。それでもかなりの数のファンが残っていたのが、この夜のZILLAの、そしてポカマニアの魅力を物語っている。