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No.025/★Candle Odyssey in Niigata

07年2月25日@川口町
悲しみから希望への架け橋。

Text : Takashi Kikuchi/Photos : Tez Kitamura

 2004年10月23日午後5時56分。未曾有の大地震が新潟地方を襲った。川口町では最大震度7を記録した。
 復興のため、町に住む人達を勇気づけるために何かをしたい。そう考えた川口町に住む若者がCandle JUNEに話を持ちかけスタートしたのが、Candle Odyssey in Niigataだ。第1回目が行われたのが05年2月27日。同年はフジロック・フェスの直前にも開催された。震災から3回目の冬が過ぎ去ろうとしていた今年2月、川口町応援仮設住宅の広場で4回目が開かれた。
 暖冬の影響で、例年なら1メートル以上もある根雪がまったくない。イベント当日も晴天。この時期に天気がいいのは珍しいという。やや風が強いのが気がかりではあるものの、キャンドルを灯すというイベントにとっては好都合の天気だ。
 「今回のCandle Odysseyは、もはや復興イベントではないんです。地元の人に向かって『頑張れ!』とエールを贈るものでもない。地震によって生まれた新しい輪をつなげる一歩目にしたい」とJUNE。その思いは、イベントを主催する地元の若者達も共通して持っていた。いかに応援仮設住宅に住むお年寄りたちに元気になってもらうのか。それは若者達にとって、地震によって見失っていた希望や夢の光をもう一度灯すことでもあるのに違いない。
 気温の低下とともに空は闇へと向かっていく。そしてキャンドルに火が灯される。主催するYASUやJUNEのメッセージの後、ボビンがアコースティック・ギターと歌で優しく人を勇気づけていく。日中に吹いていた風は、気がつけばほとんど無風になっていた。風よけのために設置されたドームテントを覆っていたフライが外され、何百本のキャンドルが夜空へ向かって光を放つ。その光ひとつひとつには、そこに集った何百人、いや中越大震災で被害にあわれた方の未来へのメッセージが託されているように感じた。  JUNEが作ったキャンドルが、直線ではなく輪となって並べられる。輪となって灯された火は和をもたらす。悲しみを優しさに変える。
 Candle Odyssey in Niigataは、人と人をつなぎ、今と未来をつなぐ。この意味では、このイベントはフェスティバルだ。地元に住む若者達による地元の未来のための、真のフェスティバルだ。そんなフェスティバルを地フェスと呼んで応援していきたい。

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