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No.029/Tegwon

07年10月27日@六本木Super Deluxe
新たなる展開へのジャンプ

Text & Photo: Kazuyoshi Janta Ueda

 セカンドアルバム「Vacation Forever」の発売を記念した、テグオンのワンマンライブ。これも彼らのパワーが呼び寄せたのか、台風が伊豆諸島を直撃し関東を掠めていく中での開催である。猛烈な雨と風の影響もあり、開演時間になっても客足は伸びずショウはなかなか始まらない。
 ベニューの側壁には、アルバム・ジャケットを手がけたクリエーターのアニメが上映され、シュールな光景を流している。予定時間より1時間ほど経ってから、メンバーがステージに現れ台風の中つめかけたオーディエンスに謝辞を述べた。
 最新作の1曲目「テトログスタ・アルムジオン」で口火を切る。豪快に放たれた音は、ショウにかける彼らの思いと意気込みを表しているかのようだ。ステージぎりぎりの最前線で、レール・ライダーたちが熱狂する。「エル☆マリアッチ」で早くもオーバーレブ気味だが、バンドもオーディエンスも構わず突っ走っていく。
 その後いつもと違う、変則的な編成での演奏となったのは、テグオンのライブとしてレアな光景だった。ディジュリドゥー、ベース、ドラムだけが残って他のメンバーが下がったインスト曲では、リズム隊のグルーブに乗ってディジュの咆吼が野獣のごとく響き渡る。そして今度はギター、ドラム、ベースのトリオとなり、アダルトな雰囲気のジャジーなインストを渋く聞かせてくれたのだった。
 メンバー全員が再結集したファーストセットの後半は、「South Bound」で再び走り出し、そのレイドバックしながらも、浮遊感のある演奏が徐々にピークへと向かっていく。やがて、強力なテグオンのサウンドへ戻ったことを告げる、「Word」の聞き慣れたフレーズが始まった。レッドゾーンはまだまだ先で、「J.B」、「マハロ・ランデブー」、「Bukina Faso」…新旧のナンバーと緩急を織り交ぜた、テグオンらしさにあふれる独特の世界が目の前に広がる。豪雨のように降り注ぐ音に没頭し、身を委ねて激しく踊る観客たち。
 ラストはこのバンドの真骨頂ともいうべき「Texas Chainsaw」。抗しがたい怒涛の盛り上がりに、体が自然と動き脳神経が強く刺激されるのだった。既にパーカッション担当Djunはフロア後方に潜んでタイミングを待ち、シンバルを打ち鳴らしながらステージへ突進した。プロレスの覆面を被って(!)。
 セカンドセットはテグオン以前に演奏されていた曲などが披露され、さらにマニアックなテグオン・ヒストリー的な展開だった模様(終電事情により観戦できず)。また残念ながら、サイドギターのかっちゃんがこのショウを最後に、バンドから脱退することになった。2008年からは、新しいメンバーを迎えての活動が予定されているという。新生テグオンがどのような活躍を見せてくれるのか、今から非常に楽しみである。

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